【PC自作】Intel(R) Optaneメモリの設定方法

2018年3月19日

Intel(R) Optaneメモリは、本来、起動ドライブを高速化する用途で使うものなのですが、こちらの記事を参考にして、大容量のDドライブを高速化するために導入しようとしたのです。

 なお、「16GB」のものと「32GBのものがありますが、必ず「32GB」の方を買ってください。「16GB」では、正しく動作しないようです。

このたび「CPU」などの主要部品を組み替え、OSを再インストールする過程で、思わずいらつくほど失敗続きだったのは、Optane メモリの設定のためでした。

(前回の記事参照)

 なかなか理解できなかったのは、「Intel SRT」とか「Intel RST」を混同していたり、記事をよく読まずにUEFI(旧BIOS)をいじりすぎたりしたためでした。ドライバをどの時点で利用するのか、という点がよくわかっていませんでした。

 後で冷静になると、UEFIの設定の中にちゃんと項目があったのです。 また、20年近く「ASUS」のマザーボードを使ってきたのに、こんな時に限って「ASRock」のマザーボードに換えてしまったことが失敗でした。

ネットで情報を集めようとすると案外「ASUS」のマザーボードのUEFIはでてくるのに、「ASRock」の情報は出てこないのです。よくよく冷静に比べてみると同じなんですけどね。

結果的には、参考記事をよく読んでマザーボードのUEFIのどこの部分が該当しているのかを考えればできたのです。 今後のためにも手順を記しておきます。  

UEFIの設定

①「アドバンスド」→「ストレージ設定」→「SATAモード」

Intel RST Premium with Intel Optane System Accelerration(RAID)」を選ぶ。

②「アドバンスド」→「ストレージ設定」→「M2_1」または「M2_2」

RST Pcie Storage Remapping」を「Optaneメモリ」が装着している方を「有効(Enabled)」にします。 M.2スロットが2つあるため、SSDでもう一方のスロットを使っている場合は、SSDの方は「無効(Disebled)」にします。

UEFI設定

UEFI設定

③「アドバンスド」→「Intel(R) Rapid Strrage Tschnology」

ここで、OptaneメモリとセットにするHDDを選びます。

④「起動」→「CSM」

CSM(Compatibility Supported Module)」の項目は画面の下の方にあります。これを選択し出てきた選択肢を「無効」にします。

マザーボード付属の各種ドライバをインストール

OSをインストール後、ASRock「Z370 Extream4」のマザーボードに付属しているDVDにある各種ドライバをインストールします。その中の「インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー」は、Windows10の起動後にOptaneメモリの設定ができるソフトです。

Intel(R) RST (インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー)の設定

インストールすると、スタートアップに登録され、画面右下にアイコンになって隠れているので、表示させてみましょう。

インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー

インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー

上部のタブのひとつ「パフォーマンス」を押します。 すると、「インテル(R) スマート・レスポンス・テクノロジー」という表示があります。これが「Intel(R) SRT」なんですね。 画面中央の「デバイスの選択」を押し、高速化するディスクを選択します。

デバイスの選択

デバイスの選択

ここでは、ディスクの説明にドライブ名が表示されておらず、ポート番号とディスクの容量で区別することになります。 また、「高速モード」に「拡張」と「最速」の2つの選択肢があります。

ディスクの選択

ディスクの選択

2つの違いをヘルプで確認しました。

拡張モードと最速モードの違い

拡張モードと最速モードの違い

「最速」モードの方が速いけど、データが破損する可能性があるよってところでしょうか。 私の場合は、毎夜毎夜、作業したHDDをバックアップしているので、仮にデータが破損しても復旧は一日分で済むよう対策しています。このため、「高速モード」は「最速」を選びました。

ISRT設定完了

ISRT設定完了

これで設定は完了です。

※参考写真の中でHDDの容量が3TBのものと2TBのものが混在していますが、同じものと考えてください。

  以前から「インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー」の画面を見たことがあったので、UEFIで設定することとWindows10起動後のソフトと混同して、苦労することになってしまいました。

ポイント

UEFIを正しく設定後にOSインストール、IRSTソフトを起動し、高速化するHDDを設定後に正常稼働するようになりました。

高速化するHDDの調整

実は、最初に設定したときはうまくいっていたのに、2回目以降(再起動後)になにやらエラーコードが出ており、高速化されていないことがわかりました。 エラーコードから調べてみると、インテルの公式ページに原因が記載されていました。

エラーコード

エラーコード

このエラーコードの説明によると、どうやらDドライブの容量を全部使っている場合にエラーが出ているようです。対応方法もありました。

エラーへの対処方法

エラーへの対処方法

なるほど!

注意ポイント

HDDの最後の部分に「未割り当て領域」を「5MB」作らないといけない
ということですね。 早速やってみます。

全てのデータのバックアップを取る

念のために、対応方法の注意事項にあるとおり、当該HDDは別のHDDにまるごとコピーを取りました。

HDDのボリュームを縮小する

スタートボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を押します。

ディスクの管理

ディスクの管理

「ディスクの管理」画面は次のとおりです。必要以上にHDDがつながっていますが、今回は高速化したいDドライブを表示します。

ディスクの管理画面

ディスクの管理画面

該当するドライブを右クリックし、「ボリュームの縮小」を選びます。

ボリュームの縮小

ボリュームの縮小

こんな表示が現れて不安にさせます。

縮小領域の照会

縮小領域の照会

が、じきに次の画面が現れます。「縮小する領域のサイズ」にあらかじめ数字が入っているのですが、おそらくDドライブの空き容量に近い数字だろうと思います。

Dの縮小

Dの縮小

ココに数字を入れるのですが、インテルのサイトでは「5MB」以上になればよいとなっており、ごく小さい数字なので念のため「10MB」にしてみました。

縮小する領域のサイズ

縮小する領域のサイズ

「縮小」ボタンを押します。

未割り当ての状態

未割り当ての状態

この表示を見ると、「10MBの未割り当て」部分がとても大きく見えますが、3000GBのHDDの中の0.01GBですから、ほんのわずかな領域ですね。なお、結果的に記憶領域に障害は起こらなかったのでDドライブのデータはそのまま無事でした。

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