我が家には3匹のネコがいます。
以前の記事で書いたように、ねこに嫌われないため、朝夕のねこのご飯は私がやると宣言し実行してきたところなのですが、ご飯の世話だけでなく猫のトイレの掃除などもなぜか全て私の担当となってしまっています。
多頭飼いをされている方はトイレの数はどうされていますか?多頭飼いを始めた頃にネットで調べてみたところ、猫の頭数+1のトイレが必要・・・のような情報がありました。そこで、例の愛想がよろしくない受付の動物病院の無口な先生に尋ねてみたところ、ねこたちの性格などによって違うので一概に言えないなどと、どっちともいえない答えが返ってきました。いつも、こちらが望んでいるようなスパッとした意見が返ってこない先生です。動物病院を変えてみたら?という意見もあるのですが、結構この先生と受付のコンビは嫌いじゃないのです。
3匹になった頃はトイレがふたつでもなんとかなりそうでした。きちんと毎日掃除をしていればうまくいっていたのです。
しかし、日によっては体調の悪い日もありますし、面倒な日もあります。掃除をさぼると、ねこたちも汚いトイレは嫌なのでしょう、特にオスの「ちゃと」は、たちまちいろんなところに「粗相」(わざと)をします。結果、トイレは現在も1匹に1個、計3つです。
ねこのご飯は私がやると言ったけど、トイレとかは掃除を手伝ってくれよ~。
それに、夜寝るときに布団の上に3匹やってくると、肩がこるんだよ。人間が3人、ねこが3匹いるんだから、ひとり1匹づつ担当してくれよ~。
というわけで、誰がどのこを担当するか分担です。それぞれが自分の担当するねこのお世話をする制度、これこそが我が家の「マイキャット制度」です。
まず、「さび柄のちぃ」です。このこは私の腰巾着という感じで常に私にまとわりついている、ちょいぶさかわいいコです。
これだけ私にくっついてくるコを私が担当しないわけにはいかないので、「ちぃ」担当は私。
次に、「白黒のくぅ」です。
息子が学校の帰り道に拾ってきたサバイバル生活が長かったコです。このコもちょいブスです、我が家はブス専のようです。
「くぅ」は、なにしろ息子が拾ってきたので、担当は息子です。実は息子も「くぅ」が一番かわいいと思っているようで、学生時代に精神的に不安定になると「くぅ」を抱えて寝るような時期もありました。ねこが精神を安定させるという話を聞きますが、それは本当で、よく効くことが我が家で実証されています。
最後に「茶虎のちゃと」です。
我が家では唯一イケメン枠です。
「ちゃと」は、どうも他のコと違って我等夫婦にとって「特別」な存在です。息子は「ちゃと」に構い過ぎて嫌われているので問題外です。我が家での「最初のねこ」ということもあるのでしょうが、一番手がかかるコでもあり、性格にも難がたくさんあるのに、「特別」にかわいいのです。気に入らないことがあると、あちこちに「粗相」(わざと)をし、外の世界に憧れて(?)脱走したり、「くぅ」や「ちぃ」への暴言(『シャァ!』)、暴力(ねこパンチ)、寝ているところをさわろうとした妻への刃傷沙汰(ねこパンチ&するどい爪攻撃)など、数えたらきりがないほどの問題児なのです。
たとえば、「ちゃと」が私の膝の上にこようとしても、私の膝の上には腰巾着の「ちぃ」がいます。「ちゃと」は後から来たくせに軽く「ちぃ」の顔を2・3度パンチし『シャアァァァ!』と威嚇して、私の膝の上はあきらめて妻のところへ行きます。そんな「ちゃと」の理不尽な攻撃にもなぜか「くぅ」も「ちぃ」も反撃したりはしないのです。そんな攻撃怖くないよってな感じでしょうか、先住ねこへの敬意のようにも見えないんですけどね。ご飯の時には、「ちゃと」「くぅ」「ちぃ」の先住順(年齢順)で器を置くようにしており、「順番」がわかっているのかもしれません。
そんなわけで、「ちゃと」は妻の担当です。
さて、これで我が家の「マイキャット制度」は発足したわけですが、なぜだかそれぞれのお世話担当がキチンと機能した試しがありません。今現在もトイレの世話は全部私。しかし、この「マイキャット制度」、我が家では少し違う意味でよく使われるようになりました。
私が「ちゃと」を抱いて「溺愛中」(注:頭をなでなでし、ねこはゴロゴロ甘えている様)に、妻が一言。
妻「ねぇねぇ、マイキャット?マイキャット?」
私「うん、マイキャーット♥」
ばかです。
ちゃととちぃ