我が家のねこのうち、最初のねこ「ちゃと」は、とってもかっこいいイケメンです。自分たちの親馬鹿猫バカな評価を差し引いても、キャットフードのパッケージに載っていてもおかしくないほどです。(自分で書いていながら親馬鹿すぎる・・・・)
そんな「ちゃと」は、次のねこ「くぅ」がやって来るまでの間、3年間は、私と妻、息子の3人からの寵愛を一身に受けて育ちました。まさに「王子さま」扱いだったのです。
参考:
ところが、そこへ「くぅ」がやってきました。
参照:
「ちゃと」と「くぅ」の相性は良くありませんでした。「くぅ」の方は積極的に「ちゃと」に関わろうとしているのですが、「ちゃと」は、受け付けません。「ちゃと」はおそらく「怖がり」で臆病なんだろうと思われます。そうだとしてもその拒絶ぶりは激しく、「くぅ」が近寄ってくると、「シャー」っと、威嚇し、ねこパンチを繰り出します。いつかは慣れて仲良くなることがあるだろうと楽観的に考えていましたが、約1年経ってもその関係は改善の方向へは向かいませんでした。本当に気難しいコです。
さらに「ちゃと」の苦悩は続きます。「ちぃ」がやってきたのです。参照:
新しいコが来たら、「ちゃと」と相性が良い可能性もあるな、とこれまた楽観的に考えていたのです。だいたい「ちゃと」はオス、他の2匹はメスですから仲よくできる可能性は高いとさえ思っていたのです。
甘かった・・・・。
「ちゃと」は、小さな小さな手のひらに乗る大きさの「ちぃ」に対して、「くぅ」に対するとき以上に「シャーシャー」と威嚇し、近寄ることを許しません。
対して「くぅ」は、母性を発揮し始めます。
「くぅ」は「ちぃ」をとても良くかわいがります。しかし、元来マイペースで自身の食べることにのみ興味を示す「くぅ」なので、「ちぃ」をかわいがるのも気まぐれで、すぐ飽きます・・・・・。
また、「くぅ」は自分の”気持ちいいこと”に貪欲です。あったかくてぽかぽかするところを見つけるのは一番早いのです。ほかのコが見つけたところも奪いますけどね・・・・。そして、なぜだか夕食後は、私の横にやってきて頭をこすりつけて甘えます。無視していると私の足をちょいちょいとつついたり、足に爪を立ててみます。爪を立てられると痛いので、おなかをもみもみしてやります。多少雑に扱われてもこのコはよろこびます。しばらく何もしないと再びちょいちょい攻撃が始まります。おなかをぐしゃぐしゃしてやります。おなかもみもみやぐしゃぐしゃをやり過ぎると、ちょっと噛みつこうとしてきますが、威嚇するだけで絶対に噛みつきません。これが「ちゃと」だと、手に穴が開くほど噛まれます。「ちぃ」だと、口を開けてフガフガ言うだけです。
「ちぃ」は、生後間もない頃から我が家にやってきたからなのか、ご飯をくれる存在の私に、くっついて離れません。親だとでも思っているのでしょうか、日がな一日、私の足下にまとわりつき、私が出かけるときには玄関先まで追いかけてきて鳴きます。めっちゃかわいいです。そんな私と「ちぃ」を見て、妻は「腰巾着のちぃ」と揶揄します。ただ、その言葉があまり良いイメージに聞こえないので、
腰巾着(こしぎんちゃく)→きんちゃくぎんちゃく→きんちゃくちぃ→巾着
と「ちぃ」のあだ名は変化していきました。もはやなんの意味かも不明です。
これまで私の膝の上を占領していた「ちゃと」は、戸惑っています。
私の膝の上を取り合うねこたちを見て、幸せな気分に浸っているのです。汚い素足ですみません。
「ちぃ」は鳴かないコでした。それはもうずっと口がきけない、声を発することができないのではないかと心配していました。私たちはそれでもずっと「ちぃ」に対して呼びかけ続けていました。
1ヶ月くらいすると、なんだか呼びかけに対して「わかってる」ような反応を示すようになり、カエルのような声を出し始めたのです。
私「ちぃぃ!」
ちぃ「ぐゎ」
私「鳴いた!!」
ご飯をあげるときにも、言ってみます。
私「ちぃ・・・ワンと言え!」
ちぃ「ぐわーぉ」
私「よしよしw」
腹話術の人形が口の部分だけパカパカ動くように、「ちぃ」は、口のあごの部分だけがパカッと動いて声を出しています、それが四角く口を開けているように見えるのです。マンガのようです。
あいかわらずカエルのような低い声ですが、だんだんと、よく返事をするようになり、やがて、自分からしゃべるようになりました。しかも、むちゃくちゃよくしゃべるようになったのです。
戸を開けてほしいとき、お腹がすいたとき、私の膝に乗りたいとき(足があぐらをかいていないときには座れないと苦情を)自分で話すのです。
ちぃ「ぐわぁぁーぉ、わぁぁーぉ」
私「はい、はい、わかりましたよ」
意思表示がはっきりしています。私が30分でも外出して帰ってくると、何日もほったらかしだったかのように、どこに行ってたんだと文句を言いながら足下にまとわりつきます。私がトイレに行くと扉の外から開けろと騒ぎます。トイレのドアを開けて中に入れると納得してそばで待ちます。私が風呂に入っているときにも中に入ってきます。もちろんお湯、水をかけたりはしないので、浴槽のふちやフタの上に座ってじっとしてます。
寝るときは必ず私の枕の左側で寝ます。寝る時間がいつもより遅いと、ベッドに行こうと催促し騒ぎます。いつもより早くベッドに入ると、まだ遊び足りないと次々と枕元にオモチャのネズミを持ってきます。
こんなふうに付いて回るようになつかれると、かわいくてたまりません。
今回の記事は、のろけ話ばかりになってしまい、お恥ずかしい限りです。次回からはもっと役に立つ記事作りを頑張ろうと反省しております。