ひょっこりひょうたん島
1964年(昭和39年)10月放送
私が生まれた年から、5歳の頃まで放送されていたようなのですが、実はストーリーが全く頭に残っていません。でも、しっかりと歌は頭に入っていて、人形劇をTVの前で見ていたことはよく覚えています。
「ドン・ガバチョ」とは、この番組に出てくるキャラクターの一人です。ところが私のイメージの中ではこの名前から派生したあることの方が印象深いのです。
中学生の時、社会科の先生に「S藤」という先生がいました。S藤先生はちょっと年配の先生で頭もはげていましたから 、「S藤ハゲ茶瓶」とかのあだ名がついていました。生徒に対して質問を投げかけたとき、シンキングタイムに「お~れ~は、まって~~るぜっ♪」と変な節をつけて歌ってみたり、「たくさん」という意味で「どんがばちょ、がば、ぎび、ごぼ」というのです。おもしろい先生で大好きでした。
「俺は待ってるぜ」が、石原裕次郎の映画・歌から、「ドン・ガバチョ」がひょっこりひょうたん島に由来していることはなんとなく知っていましたが、その独特の節回しは、独立して別物として記憶されていきました。ふとしたときに、そのフレーズが頭に浮かぶことがあります。
私という人間のできあがっていく要素のひとつにこんなフレーズがしみこんでいるなんて、おもしろいですね。